機械いじりを仕事にする

人に代わって自動的に動作し、時には人以上の仕事を成し遂げる機械。スイッチを入れれば当然のように動作する各種の機械ですが、それら機械の生産性を一定に保つためには、開発や設計、管理、修理、メンテナンス等、機械いじり」と称される職種の存在が欠かせません。

当ページでは、機械いじりに関わることのできる代表的な職種を複数ご紹介しています。関心のある方は、ぜひ参考にしてください。

機械の開発・設計

機械の開発・設計とは、機械が目的通りに動くよう適切な仕組みを開発・設計することを言います。

「何を当たり前のことを…」と感じるかもしれませんが、機械には様々な種類があることをイメージすれば、その仕事の深さや魅力が感じられるかもしれません。たとえば、普段私たちが使っているスマートフォンも機械ですが、今朝の通勤で利用した電車や車も機械。巨大な発電所も機械の一種です。

人に代わって動作するありとあらゆるものが機械であり、また知識や技術は日進月歩であることを考えると、機械の開発・設計者に勉強の終わりが訪れることはありません。常に新しい知識を得られることは、機械の開発・設計の仕事の大きな魅力とも言えるでしょう。

なお、機械の開発・設計は、当然ながら一人の知識・技術でなしうるものではありません。チームを組んで行う仕事である以上、知識や技術のほかにも、人とのコミュニケーション能力がスキルとして求められます。

電子機器の修理

仕事であれプライベートであれ、私たちの身の回りには電子機器があふれています。これらの電子機器が半永久的に正常稼働すれば問題ないのですが、経年や何らかの理由により不具合が発生することもあるでしょう。不具合が生じるたびに新機器へと刷新していては、予算が持ちません。

そこで重要な職種として登場するのが電子機器の修理工。機器の不具合の原因を正しく突き止め、再び正常稼働するよう適切な修理をする大切な職種です。

スマートフォンやパソコンなどを見ても分かる通り、電子機器は短いスパンでどんどん進化していくもの。修理工はこの進化に合わせて日々の仕事をこなしていくため、常に新しい知識や技術を蓄積していける点が仕事のやりがいにもなります。大がかりな電子機器を修理することもあることから、他人と協力するチームワークの精神も大事な要素となるでしょう。

自動車整備

自動車整備とは、自動車の点検・整備・修理などを行う仕事。車をお持ちの方ならば身近な職種に感じられるかもしれません。

「3K（キツイ・汚い・危険）」の代表的な職種の1つと言われることもある自動車整備ですが、必ずしも自動車整備士の全員が、自分の仕事を3Kと感じていないことが多いのも事実。もともと車好きの人も多いため、自動車整備の仕事を天職と感じている人も多いようです。

テレビCMなどでも目にする通り、自動車業界では次々と新技術が誕生しています。当然ながら自動車整備士は、常にこれらの新技術へ対応する知識・技術が求められるため勉強には終わりがありません。この点を仕事の魅力と感じている自動車整備士も多いようです。

なお、自動車整備士にはお客さんが困っていること、やって欲しいことを丁寧にヒアリングし、適切に対応する能力が求められます。整備後の説明も含め、自動車整備士はコミュニケーション能力も求められる職種と考えましょう。

鉄道整備

電車の車両を定期的に点検し、不具合が見つかれば適切な修理等を行う鉄道整備の仕事。子供の頃から電車が好きな方にとって、憧れの職種の1つでもあるでしょう。電車の車両自体は大きいものの、仕事の対象は細かい機器になることも少なくないため、細かい作業に抵抗がない方や手先の器用な方に向いた職種と言われています。

仕事では様々なタイプの車両を取り扱うことから、キャリア年数に応じて車両ごとの特徴に応じた多彩な知識が蓄積されます。この点は、鉄道整備という仕事の魅力の1つとなるでしょう。

なお、鉄道整備の仕事は基本的にチーム単位で行われます。全員で協力して1つの目標を達成させる仕事なので、コミュニケーション能力は欠かせない要素です。

設備管理・メンテナンス

設備管理とは、オフィスビルやマンション、ホテル、学校、病院などに設置されている各種設備の維持・管理を行う仕事のこと。設備を点検し、不具合や将来の不具合の可能性があれば、適切に修理・交換を行う職種です。

建物に設置されている設備には、電気設備やガス設備、防災設備など様々なものがありますが、いずれの設備であっても、その技術は常に進化しています。進化に応じて新しいスキルが蓄積されていくことは、設備管理という仕事の醍醐味かもしれません。

なお、一見するところ個人プレーにも見える設備管理の仕事ですが、実際には建物の所有者や管理者、社内の監督者などと密に連携して行う仕事です。設備管理にはコミュニケーション能力やチームプレーの要素があることも忘れてはいけません。

まとめ

機械いじりに関連する仕事として、機械の開発・設計、電子機器の修理、自動車整備、鉄道整備、設備管理・メンテナンスの仕事内容や魅力、求められるスキルなどについてご紹介しました。

仕事の対象が機械である以上、常に新しい知識・技術に触れられる点は、あらゆる機械いじりの仕事に共通する大きな魅力。ただし、一見個人プレーに見える機械いじりの仕事でも、実際にはコミュニケーション能力というスキルが求められる点は忘れないようにしましょう。