設備メンテナンス業界で知られる「資格4点セット」をご存知でしょうか。これらの資格を持っていると、設備メンテナンス業界での転職に有利となるため、ぜひ取得しておくことをおすすめします。
ここからは、設備メンテナンスに強い、持っていると転職時に役立つ4つの資格についてご紹介します。取得しておきたい優先順に記載していくので、転職も視野に資格を取りたいと考えている方は、ぜひ参考にしてみてください。
設備メンテナンス業務の中で、電気設備に関わる業務ができるようになる資格で、略して「2電工」とも呼ばれます。設備メンテナンス系のほとんどの仕事で求められる資格です。
第二種電気工事士の資格があると、照明の交換や簡単な修理、工事などの業務を行えるようになります。
企業の中には、第ニ種電気工事士の資格を持っていない時点で不採用にするところもあるため注意が必要です。
さらには、2級ボイラー技士や危険物取扱者乙種4類を持っていても、2電工がないと不採用となるケースもあるので、最優先で取得するべき資格と言えます。
2級ボイラー技士は、ビルなどの建物内に設置されているボイラー設備や冷暖房設備、給湯設備などの運転管理や点検ができることを証明する資格です。試験は毎月実施されているほか、出張受験もあり受けやすい試験と言えます。
年に何回も受けるチャンスがあるので、2電工の資格が取れた後に時間を作って取得すると良いでしょう。2級ボイラー技士は、試験に合格するだけでなれるわけではありません。指定された講習を受ける必要があります。
試験合格後、登録ボイラー実技講習機関が行う「ボイラー実技講習」を修了してはじめて資格を取得できる点に注意です。
ガソリンやアルコール類、重油、軽油、灯油など、引火性のある液体の取り扱いや定期点検、保安業務ができるようになる資格です。略して「乙種4類」とも呼ばれます。
似たような名前の資格に「甲種危険物取扱者」や「丙種危険物取扱者」がありますが、こちらは取り扱える危険物の種類に違いがあります。甲種が取り扱えるのは全ての危険物なのに対し、乙種が取り扱えるのは合格した類の危険物のみです。
設備メンテナンス業界で扱う危険物は、建物内のボイラーや非常用発電機などに使用される重油・軽油など。ボイラーや非常用発電機の点検やメンテナンスの際に役立ちます。
ビル内の空調設備や冷凍機、冷却塔などの運転や管理・点検ができることを示す資格です。
冷凍機械責任者には第一種、第二種、第三種の3区分があり、担当できる範囲が異なります。第三種は「1日の冷凍能力が100t未満の製造施設における製造保安」となっており、比較的小さな施設が対象です。
冷凍・冷蔵設備に加えてビルや住居の空調設備も含まれるため、この資格があると、ビルや冷凍施設で装置を安全に使うための保守点検や無資格者の監督などができるようになります。
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転職してから取得することで、仕事の幅やキャリアアップにつながる資格についても調べてみました。企業によっては、資格を取得するための支援をおこなっているところもあるので参考にしてみてください。
最大電力500キロワット未満の工事ができるため、第ニ種電気工事士よりも大規模な施設の電気工事に対応可能です。試験は誰でも受験することができますが、免許の交付には試験の合格と3年以上の実務経験が必要になります。
通称ビル管理士とも呼ばれており、建築物の環境衛生の維持管理に関する統括を行う国家資格です。メンテナンス業務自体は資格がなくても行えますが、面積3000m²以上の特定建築物(学校の場合は8000㎡以上)において選任する義務があります。受験資格としては、2年以上の実務経験が必須。試験または講習に合格することで資格が取得できます。
工場の機械が正常に稼働するよう、保全業務をおこなうための資格です。検定内容は「機械系保全作業」「電気系保全作業」「設備診断作業」の3つに分かれており、それぞれ学科試験と実技試験を受ける必要があります。専門的な知識を有するとみなされ、機械や電気設備、ガス設備、給水排水設備など、多くの設備の保全業務で活躍できるようになります。
ビルや工場・商業施設などの受変電設備や電気設備の保守点検ができる資格で、略して「電験3種」とも呼ばれます。
毎年多くの人が受験しているものの、合格率は例年一桁台と、かなり難易度は高めです。合格できれば、5万ボルトまでの電気設備の保守・管理を行えるので、 高電圧を使用するビルなどで必要とされるでしょう。
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